その後も、「ドクターズセット」を同じ量、飲み続けました。

そして3ヵ月が経過して、食欲もほぼ全盛期並みになりました。

一時は40kgまで落ちた体重も、50kgまで持ち直しました。

明らかに健康が回復してきている感じがしました。

何よりも通院しなくてよいのが精神的に楽で、好きなゴルフの練習も再開することができました。

もう成長を見ることが適わないと覚悟した3人の孫たちと、屋外で遊ぶことも普通にできるようになりました。

そして、経過観察の検査結果を聞く日が来ました。

私は大学の合格発表に行くような心持で家内と一緒に家を出ました。

癌(がん)発症以来初めて3ヵ月もご無沙汰をしてしまった病院の玄関前に着きました。

この病院のお世話になる必要は、もうないのか、としばらく感慨にふけっていました。

そして主治医が告げた検査結果は要約すると次のようなものでした。

「X線、PETともに異常を認めません。」

「信じられませんが、腫瘍はなくなっています。」

「腫瘍マーカーの値だけは、まだ正常とは言えません。」

「しかし、CEAは肺がんでなくとも数値が上がることがあります。」

「3ヵ月ごとに経過観察を続けましょう。」

ちなみにCEAの値は、10.2でした。

私はほぼこの結果を確信していたものの、思わず「やった!」とガッツポーズをとってしまいました。

その日は、2006年6月の癌(がん)宣告以来始めて、家内と2人で外食をしました。

家内の好きな京風豆腐懐石の店に行き、私は2年ぶりに好きなワインを飲みました。

ワインがこんなに美味しいと思ったことは未だかつてない気がしました。

でも少しで酔っ払ってしまいそうだったので、グラス一杯に留めて、あとは完治後にゆっくり楽しもうと決めました。

その後3ヵ月はDonellyさんのアドバイスに従い、少しずつ「ドクターズセット」の摂取量を少なくしていきました。

3ヵ月後には各種を毎回5粒ずつ1日4回飲むまでに減らしました。

体調の管理には十分気を付けました。

人ごみに行く時はマスクをし、風邪などもひかないように心がけました。

そして、3ヵ月後の検査では、腫瘍マーカーのCEA値は5.1まで下がったのでした。

一時は末期がんまで進行し死を覚悟しました。

しかし、家内、息子、娘の協力で一発逆転満塁ホームランを打つことができたのです。

実に原発性肺がん宣告の日から2年と4ヵ月が経過した2008年10月15日の水曜日でした。

癌(がん)との闘いに一転して勝利という名の終止符を打つことができたのでした。